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日めくり編集メモ 456

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この26日に投開票が行われた東京都議会議員選挙は、自公が立候補者全員当選という圧勝でした。しかしその投票率は43.50%と過去2番目の低さを記録しました。

低投票率は今に始まったことではありません。昨年12月の衆院選小選挙区の投票率は59.32%と過去最低でしたが、東京都議会議員は、都知事や区市町村長・議員に比べて「何をやっているか分からない」と言われるように、普段からも縁遠く感じる人が多く、都市生活者のニヒリズムとも相俟って、その選挙の投票率はなかなか上がらない傾向にあります。

新聞各紙は、これを「政治へのあきらめ」「受け皿がない」などと分析していますが、政治家に任せきりの有権者自身の考えも問われなくてはならないと考えます。確かに、投票に行かないことはある種政治的選択であり、これを否定できないという論もあります。しかし、半数以上の有権者が投票していないのは、やはり異常な状態というべきではないでしょうか。

一票を託すベストの候補者がいなくても、ベターの候補者はいるはず。無駄だという前にともかく投票に行くことによってしか、民主主義はなし得ません。これは時間も手間もかかり、まだるっこしいものですが、他には方法はないのです。自ら一票の行使を放棄、すなわち民主主義を蔑ろにした結果は大袈裟ではなく、参政権が剥奪され、独裁政治が待っているのです。

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