東京・新宿中央公園内の「エコギャラリー新宿」で、アニマルエイド写真展「福島第一原発20km圏内 終わりなきレスキュー ~置き去りにされた小さな命は今も~」が26日から開かれています(28日まで、入場無料)。
一昨年4月22日、東電福島第一原発から20km圏内が警戒区域に指定されたことで住民は避難を余儀なくされました。避難所に動物を連れて行くことはできません。泣く泣く置き去りにせざるを得なかった動物たちは、大手メディアによる報道規制の下、一般の人々に知られることなく死に至るしかありませんでした。
主催したアニマルエイドは2000年に発足し、当初は埼玉県川越市で不幸な猫を1匹でも減らすために活動していました。その後さいたま市、上尾市と拠点を移しながら、捨て猫の保護と里親探し、不妊手術を受けさせるなどで人と動物の共生を目指しています。東日本大震災以降は被災猫の保護活動を開始しました。
今回の写真展では、未だ終わりの見えないレスキューの変遷と、20km圏内の現状、そしてシェルターで暮らす保護された猫たちのことを伝えたいということです。また、現地で活動してきたレスキュー隊員との情報共有も予定しています。被災動物の現実を知れば、原発事故を「なかったこと」などにはできないはずです。