エキゾティックな顔立ちとハスキーな独特の声が思い出されます。きょう7月28日は、歌手の川村カオリさんが亡くなって4回目の命日です。
川村さんは1971年1月23日、当時のソビエト連邦モスクワに生まれました。父は日本人、母はロシア人。11歳のときに日本に移り住みましたが、転入した学校で壮絶ないじめに遭いました。高校を中退してイギリスに渡り、ライブハウスに通い詰めたと言います。帰国後の1988年11月、本名の「川村かおり」で、辻仁成さんのプロデュースによりシングル「ZOO」と同名のアルバムでデビューしました。
「神様が降りてくる夜」「翼をください」などのヒット曲を飛ばしたほか、「オールナイトニッポン」土曜第2部のパーソナリティを務め、これをきっかけに当時の海部俊樹首相とゴルバチョフ・ソ連大統領との晩餐会などにも招待されたことも。1993年、いったん活動を休止し、その2年後再開。1998年からは「川村カオリ」と改名し、ソロプロジェクト「SORROW」のほか、DJ、女優、モデルとしても活躍しました。
2004年、乳癌が発覚します。左乳房の切除手術を受け、2005年に芸能活動を再開し、ピンクリボン運動にも参加していました。しかし2008年再発してしまい、転移も進んでいたため抗癌剤治療に。体調の不良を抱えながらも2009年5月には念願だった渋谷公会堂でライブを行いましたが、これが最後のライブに。38歳の若さで亡くなった川村さんの葬儀は東京・神田のニコライ堂で行われました。
(参考資料:Kaori Kawamura Web)