マガ9editor's room

マガ9編集部発の情報やスタッフが書いたコラムを随時お届けします。

2011年4月アーカイブ

自分の曲「ずっと好きだった」を「ずっとウソだった」とセルフカバーした斉藤和義さんに、世間は賛否両論。ただ、これに対して伊丹万作の「戦争責任者の問題」を引用して批判している人もいますが、少々違和感が残ります。この論には、総懺悔へと誘導し、責任の所在を拡散させようとする意図を感じてしまいます。

平和教育の原典といわれる『原爆の子 広島の少年少女のうったえ』(岩波書店)を編んだ広島大学名誉教授の長田新(おさだ・あらた)が亡くなって50年。418日は命日です。

先日の高円寺での反原発デモでは、東京電力を批判するプラカードが見られました。そこに多く描かれたのは東電のシンボルマーク1987年からの、このマークはグラフィックデザイン界の重鎮・永井一正さんの手によるものです。

前回お話しした原子力発電関係の漫画界への食い込みですが、これに関与したのが「漫画集団」という漫画家の親睦団体。その窓口を務めたのが「サンワリ君」(読売新聞夕刊連載)で知られる鈴木義司です。

去る47日は鉄腕アトムの誕生日でした。アトムという名前ですから、原子力エネルギーを動力源としているのですが、この作品のヒットゆえに「アトム=原子力」は未来の希望のエネルギーだと錯覚を与えてしまった部分があることは想像に難くありません。