あす6月17日、東京・上野公園の野外ステージで「ゆんたく高江」が開催されます。その名の通り、沖縄のやんばる・高江で起こっていることを、音楽やパフォーマンス、トークで皆に知ってもらおうと始まったこのイベントも、今回で5回目です。
小欄で何度もお伝えしているように、沖縄県東村高江は、米軍ヘリパッド(ヘリコプター着陸帯)建設計画にさらされています。現在ですら北部訓練場を離発着するヘリコプターの騒音は凄まじく、その上この集落を取り囲むようなヘリパッドが造られては堪りません。高江の人々は約5年間、非暴力の座り込みによってこの建設を止め続けています。政府はこの座り込みを通行妨害だとスラップ訴訟を起こし、今年3月、被告1人に妨害の禁止を那覇地裁は命じましたが、いろいろな点で疑問の残る判決でした。
ましてや、欠陥機と言われ、墜落事故を多く起こしている米軍輸送機「オスプレイ」が配備されようとしています。計画では高江どころか沖縄本島全域、さらに本土も飛ぶとのこと。4月にモロッコ、この13日にも米フロリダ州で事故を起こし、県内世論は硬化していますが、長く高江で反対運動をしている人からすると複雑な思いでしょう。しかし、一人でも多くの人に、高江で何が起こっているのか、過疎地だから切り捨てられていいのか、と問いかけ、考えるきっかけとして「ゆんたく高江」は開かれます。
当日は、高江の「ヘリパッドいらない住民の会」から3人と、先述のスラップ訴訟を担当した弁護士のトークもあるので、いろいろなお話を聞けると思います。またライブは、寿[kotobuki]、ジンタらムータ、知久寿焼、知念良吉、スワロッカーズ(from 沖縄・高江)の皆さんに加え、東京エイサーシンカによるエイサーのパフォーマンスも。皆、このイベントの趣旨に賛同し参加していただきました。明日の予報は午後からは晴れるとのこと。12時開場、13時開演で入場無料です。ぜひ足をお運びください。