※東電からのメールとほぼ同じ内容です。
流量低下の原因の考察として、注水調整弁に異物が付着している可能性があるので、
当該弁を大きく開けて異物を洗い流す予定、というのが追加情報。


(保安院からのメール、12:20)

報道関係者各位

福島第一1,2,3号機の原子炉注水量が低下した件の続報です。

○原子炉への注水は、昨日(8月30日)より流量調整を行うことにより冷却に必要な
注水量は確保されているものの、引き続き注水量に低下傾向が見られるため、継続
的に流量調整を実施。
8月31日(金)11時現在の注水量は以下のとおり。
・1号機:5.0立方メートル毎時(必要注水量:同4.3)
・2号機:6.9立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)
・3号機:7.0立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)

○また、原子炉圧力容器の温度も昨日以降安定している。(11時現在1号機:約37
度、2号機:約54度、3号機:約56度)

○流量低下の原因としては、注水系統にある注水量調整弁に何らかの異物が付着して
いる可能性が考えられることから、今後、当該弁を大きく開けて異物を洗い流すフ
ラッシング操作を行う予定。

現地保安検査官は、状況について随時確認を行っています。

引き続き情報が入り次第お知らせします。

--------------------
(第5報でお知らせした内容)

8月30日(木)20時に確認された注水流量の低下については、21時56分から22時
30分にかけて、流量調整弁を開き、注水流量を増加させました。

23時時点の注水流量は以下のとおりです。
・1号機:4.4立方メートル毎時(必要注水量:同4.3)
・2号機:7.0立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)
・3号機:6.9立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)

原子炉格納容器内の温度に変化はありません。(23時30分現在:1号機:約37度、2
号機:約55度、3号機:約56度)

また、注水用ポンプについては、23時08分に予備のポンプを起動し、運転していた
2台のポンプを順次停止して点検しましたが、空気の混入等の異常は確認されませ
んでした。

東京電力では、引き続き、流量低下の原因を調査中です。

原子力安全・保安院の現地保安検査官は、状況について随時確認を行っています。

--------------------
(第4報でお知らせした内容)

○原子炉への注水量を増やし、微調整を行った後、20:00の時点で1、2、3号機の
原子炉への注水流量が低下し、再度保安規定に定める原子炉の冷却に必要注水量を
確保できていないことを確認。21:00時点における注水量は以下のとおり。
  ・1号機:3.9立方メートル毎時に低下(必要注水量:同4.3)
  ・2号機:5.8立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)
  ・3号機:5.1立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)

○21:00時点の原子炉圧力容器の温度に変化はみられず安定(1号機:約37度、2号
機:約55度、3号機:約56度)

○今後注水量を増やす操作を実施する予定。

○注水用ポンプ(2台運転中)に異常の可能性もあることから、予備のポンプ1台を
起動して、運転中のポンプを1台ずつ停止して点検の予定。

--------------------
(第3報でお知らせした内容)
○原子炉への注水系統について現場確認を行ったところ、冷却水の漏えいはないこと
を確認。

○原子炉への注水量は必要量が確保されているが、引き続き注水量の微調整を行って
いるところ。

なお、注水量低下の原因は継続調査中です。

--------------------
(第2報でお知らせした内容)
○その後、注水量を増やす作業を行い、16:30現在、1,2,3号機の原子炉への注
水量は以下のとおり。
  ・1号機:5.0立方メートル毎時に増加(必要注水量:同4.3)
  ・2号機:7.0立方メートル毎時に増加(必要注水量:同6.1)
  ・3号機:6.6立方メートル毎時に増加(必要注水量:同6.1)

○現在注水量を安定させるよう調整中。注水量低下の原因は調査中。

○これまでのところ冷却水の漏えいは確認されていない。

○16:00時点で原子炉圧力容器の温度に変化はみられていない(1号機:約37度、2号
機:約55度、3号機:約56度)。

引き続き、現地保安検査官が現場確認を行っています。

--------------------
(第1報でお知らせした内容)

東京電力から、1、2、3号機の原子炉への注水量が低下し、保安規定に定める必
要最低流量を確保できていないことが確認され、保安規定に定める運転上の制限
(LCO)からの逸脱した旨の連絡がありました。

○8月30日(木)15時頃、1号機から3号機の原子炉への注水量が低下し、保安規
定に定める原子炉の冷却に必要注水量を確保できていないことを確認。
  ・1号機:5.0から 4.0立方メートル毎時に低下(必要注水量:同4.3)
  ・2号機:7.0から5.5立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)
  ・3号機:7.0から5.6立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)

○現在、現場確認を実施しているところであり、今後流量を増やす操作を行う予定。

○モニタリングポストの指示値に変動はない。

現在、現地保安検査官が現場確認を行っています。また、15:40時点において原子炉
圧力容器の温度に変化はみられていない(1号機:約37度、2号機:約55度、3号
機:約56度)ことを確認しています。

引き続き情報が入り次第、ご連絡します。

以上



 


※流量を調整しているので、、必要な注水量は一応確保していますが、
相変わらず、1,3号機は低下傾向ですね。

(東京電力からのメール、11:46)

────────────────────────────────────
             東京電力からのご連絡
────────────────────────────────────

報道関係各位

 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。

○昨日(8/30)発生した1号機、2号機、3号機の原子炉注水量の低下(運転上
 の制限からの逸脱)についてですが、その後の状況についてお知らせします。

○前回のお知らせ以降、計3回の注水量の調整を行っております。注水量変更の
 実績は以下のとおりです。

(8月31日午前3時50分)
 ・1号機:4.8m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
 ・2号機:6.6m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:6.8m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

(8月31日午前7時24分)
 ・1号機:5.0m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
   ※給水系と炉心スプレイ系の内訳を調整
 ・2号機:6.6m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:6.9m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

(8月31日午前11時5分)
 ・1号機:4.3m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
 ・2号機:6.9m3/hで調整なし(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:6.6m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

○注水量は現在必要量を満たしており、引き続き必要量を下回らないように監視
 を行っていきます。

○午前11時における各号機の原子炉圧力容器下部の温度は以下の通りで、変化は
 見られておりません。また、他のプラントパラメータにも有意な変動は確認さ
 れておりません。

(8月31日午前11時時点)
・1号機:37.5℃
・2号機:54.2℃
・3号機:55.9℃

○注水量が低下する原因については、引き続き調査を行っております。


【以下、お知らせ済み】
--------------------------------------------------------------------------

○常用高台炉注水ポンプ(A)(B)(C)のうち、流量低下事象発生当時は(B)
 (C)で稼働しておりましたが、ポンプ内への空気の混入の有無を確認するため、
 (A)を午後11時8分に起動し、(B)を午後11時10分に停止しました。停止し
 た(B)についてはエアベント操作を行いましたが、ポンプ内への空気の混入に
 ついてはないことを確認しました。

○同様に、常用高台炉注水ポンプ(C)についても、ポンプ内への空気の混入の有
 無を確認するため、(B)を午後11時30分に起動し、(C)を午後11時31分に停
 止しました。停止した(C)についてはエアベント操作を行いましたが、ポンプ
 内への空気の混入についてはないことを確認しました。

○以上により、常用高台炉注水ポンプ(B)(C)については、空気の混入がない
 ことを確認しました。引き続き原因について、調査してまいります。

○なお、ポンプ切り換え後の注水量について、1、3号機で低下傾向が見られるた
 め、以下の通り注水量の調整を午後11時53分から8月31日午前0時9分にかけて
 行いました。

 ・1号機:4.2m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
 ・2号機:7.0m3/hで調整なし(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:6.7m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

--------------------------------------------------------------------------

○1号機、2号機、3号機の原子炉注水量の低下(運転上の制限からの逸脱)につ
 いてですが、その後の状況についてお知らせします。会見にて必要注水量を確保
 した旨お知らせしましたが、その後注水量が安定せず低下したことから、午後9
 時56分から午後10時30分にかけて、以下のように原子炉注水量の調整を行いまし
 た。

 ・1号機:3.8m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
 ・2号機:5.8m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:5.0m3/hから6.7m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

○午後10時における各号機の原子炉圧力容器下部の温度は以下の通りで、変化は見
 られませんでした。また、他のプラントパラメータにも有意な変動は確認されて
 おりません。

・1号機:37.5℃(午後3時)37.5℃(午後4時)37.5℃(午後10時)
・2号機:54.9℃(午後3時)54.9℃(午後4時)54.8℃(午後10時)
・3号機:55.9℃(午後3時)55.9℃(午後4時)56.0℃(午後10時)

○今後、常用高台炉注水ポンプ(A)(B)(C)のうち、現在稼働中の(B)(C)
 による注水について、(A)(C)による注水へ切り換えを行い、注水量の変化に
 ついて確認するとともに、停止した(B)についてはポンプ内への空気の混入の有無
 について確認するため、エアベント操作を行う予定です。

--------------------------------------------------------------------------

○本日(8月30日)午後3時の定例のデータ確認において、福島第一原子力発電所
 1?3号機原子炉注水系において、以下のとおり注水量が低下していることを当
 社社員が確認しました。

 ・1号機:必要注水量4.3m3/hに対して注水量4.9m3/h(午後2時時点)から4.0m3/hに低下
 ・2号機:必要注水量6.1m3/hに対して注水量7.0m3/h(午後2時時点)から5.5m3/hに低下
 ・3号機:必要注水量6.1m3/hに対して注水量7.0m3/h(午後2時時点)から5.6m3/hに低下

○このため、各号機について原子炉施設保安規定第138条*1に定める運転上の
 制限*2である「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」を満足で
 きないと当直長が判断しました。

(判断日時)
 ・1号機:平成24年8月30日午後3時7分
 ・2号機:平成24年8月30日午後3時0分
 ・3号機:平成24年8月30日午後3時5分

○なお、発電所内のモニタリングポストには有意な変動は確認されておりません。

○現場確認の上、午後3時48分より注水量の増加操作を開始し、以下のとおり、注
 水量を調整し、午後4時30分時点では各号機とも必要注水量が確保されているこ
 とを確認いたしました。

(午後4時30分時点原子炉注水量)
 ・1号機:5.0m3/h
 ・2号機:7.0m3/h
 ・3号機:6.6m3/h

○今後も引き続き、冷温停止状態の維持、プラントの安全確保に万全を期してまい
 ります。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。


以 上


*1 原子炉施設保安規定
  核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第37条第1項の規定に
 基づき、原子炉設置者による原子力発電所の安全運転及び安定状態の維持にあた
 って遵守すべき基本的事項(運転管理・燃料管理・放射線管理・緊急時の処置・
 「中期的安全確保の考え方」に基づく設備の管理など)を定めたもので、国の認
 可をうけている。


*2 運転上の制限
  原子炉施設保安規定では、原子炉の運転に関する多重の安全機能の確保及び原
 子力発電所の安定状態の維持のために必要な動作可能機器等の台数や遵守すべき
 温度・圧力などの制限が定められており、これを運転上の制限という。保安規定
 に定められている機器等に不具合が生じ、一時的に運転上の制限を満足しない状
 態が発生した場合は、要求される措置に基づき対応することになっている。



 


※※流量低下の原因はポンプ内の空気混入では無かった、ということ、
そして、1,3号機ではまだ低下傾向ということです。


(保安院からのメール、0:55)

 

────────────────────────────────────
             東京電力からのご連絡
────────────────────────────────────

報道関係各位

 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。

○常用高台炉注水ポンプ(A)(B)(C)のうち、流量低下事象発生当時は(B)
 (C)で稼働しておりましたが、ポンプ内への空気の混入の有無を確認するため、
 (A)を午後11時8分に起動し、(B)を午後11時10分に停止しました。停止し
 た(B)についてはエアベント操作を行いましたが、ポンプ内への空気の混入に
 ついてはないことを確認しました。

○同様に、常用高台炉注水ポンプ(C)についても、ポンプ内への空気の混入の有
 無を確認するため、(B)を午後11時30分に起動し、(C)を午後11時31分に停
 止しました。停止した(C)についてはエアベント操作を行いましたが、ポンプ
 内への空気の混入についてはないことを確認しました。

○以上により、常用高台炉注水ポンプ(B)(C)については、空気の混入がないこ
 とを確認しました。引き続き原因について、調査してまいります。

○なお、ポンプ切り換え後の注水量について、1、3号機で低下傾向が見られるた
 め、以下の通り注水量の調整を午後11時53分から8月31日午前0時9分にかけて
 行いました。

 ・1号機:4.2m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
 ・2号機:7.0m3/hで調整なし(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:6.7m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

【以下、お知らせ済み】

○1号機、2号機、3号機の原子炉注水量の低下(運転上の制限からの逸脱)につ
 いてですが、その後の状況についてお知らせします。会見にて必要注水量を確保
 した旨お知らせしましたが、その後注水量が安定せず低下したことから、午後9
 時56分から午後10時30分にかけて、以下のように原子炉注水量の調整を行いまし
 た。

 ・1号機:3.8m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
 ・2号機:5.8m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:5.0m3/hから6.7m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

○午後10時における各号機の原子炉圧力容器下部の温度は以下の通りで、変化は見
 られませんでした。また、他のプラントパラメータにも有意な変動は確認されて
 おりません。

・1号機:37.5℃(午後3時)37.5℃(午後4時)37.5℃(午後10時)
・2号機:54.9℃(午後3時)54.9℃(午後4時)54.8℃(午後10時)
・3号機:55.9℃(午後3時)55.9℃(午後4時)56.0℃(午後10時)

○今後、常用高台炉注水ポンプ(A)(B)(C)のうち、現在稼働中の(B)(C)
 による注水について、(A)(C)による注水へ切り換えを行い、注水量の変化に
 ついて確認するとともに、停止した(B)についてはポンプ内への空気の混入の有無
 について確認するため、エアベント操作を行う予定です。


【以下、お知らせ済】

○本日(8月30日)午後3時の定例のデータ確認において、福島第一原子力発電所
 1?3号機原子炉注水系において、以下のとおり注水量が低下していることを当
 社社員が確認しました。

 ・1号機:必要注水量4.3m3/hに対して注水量4.9m3/h(午後2時時点)から4.0m3/hに低下
 ・2号機:必要注水量6.1m3/hに対して注水量7.0m3/h(午後2時時点)から5.5m3/hに低下
 ・3号機:必要注水量6.1m3/hに対して注水量7.0m3/h(午後2時時点)から5.6m3/hに低下

○このため、各号機について原子炉施設保安規定第138条*1に定める運転上の
 制限*2である「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」を満足で
 きないと当直長が判断しました。

(判断日時)
 ・1号機:平成24年8月30日午後3時7分
 ・2号機:平成24年8月30日午後3時0分
 ・3号機:平成24年8月30日午後3時5分

○なお、発電所内のモニタリングポストには有意な変動は確認されておりません。

○現場確認の上、午後3時48分より注水量の増加操作を開始し、以下のとおり、注
 水量を調整し、午後4時30分時点では各号機とも必要注水量が確保されているこ
 とを確認いたしました。

(午後4時30分時点原子炉注水量)
 ・1号機:5.0m3/h
 ・2号機:7.0m3/h
 ・3号機:6.6m3/h

○今後も引き続き、冷温停止状態の維持、プラントの安全確保に万全を期してまい
 ります。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。

以 上

*1 原子炉施設保安規定
  核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第37条第1項の規定に
 基づき、原子炉設置者による原子力発電所の安全運転及び安定状態の維持にあた
 って遵守すべき基本的事項(運転管理・燃料管理・放射線管理・緊急時の処置・
 「中期的安全確保の考え方」に基づく設備の管理など)を定めたもので、国の認
 可をうけている。


*2 運転上の制限
  原子炉施設保安規定では、原子炉の運転に関する多重の安全機能の確保及び原
 子力発電所の安定状態の維持のために必要な動作可能機器等の台数や遵守すべき
 温度・圧力などの制限が定められており、これを運転上の制限という。保安規定
 に定められている機器等に不具合が生じ、一時的に運転上の制限を満足しない状
 態が発生した場合は、要求される措置に基づき対応することになっている。



 


(東京電力からのメール、23:50)

────────────────────────────────────
             東京電力からのご連絡
────────────────────────────────────

報道関係各位

 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。

○1号機、2号機、3号機の原子炉注水量の低下(運転上の制限からの逸脱)につ
 いてですが、その後の状況についてお知らせします。会見にて必要注水量を確保
 した旨お知らせしましたが、その後注水量が安定せず低下したことから、午後9
 時56分から午後10時30分にかけて、以下のように原子炉注水量の調整を行い,
 必要流量を確保しております。

 ・1号機:3.8m3/hから5.0m3/hに調整(必要注水量4.3m3/h)
 ・2号機:5.8m3/hから7.0m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)
 ・3号機:5.0m3/hから6.7m3/hに調整(必要注水量6.1m3/h)

○午後10時における各号機の原子炉圧力容器下部の温度は以下の通りで、変化は見
 られませんでした。また、他のプラントパラメータにも有意な変動は確認されて
 おりません。

・1号機:37.5℃(午後3時)37.5℃(午後4時)37.5℃(午後10時)
・2号機:54.9℃(午後3時)54.9℃(午後4時)54.8℃(午後10時)
・3号機:55.9℃(午後3時)55.9℃(午後4時)56.0℃(午後10時)

○今後、常用高台炉注水ポンプ(A)(B)(C)のうち、現在稼働中の(B)(C)
 による注水について、(A)(C)による注水へ切り換えを行い、注水量の変化に
 ついて確認するとともに、停止した(B)についてはポンプ内への空気の混入の有無
 について確認するため、エアベント操作を行う予定です。


【以下、お知らせ済】

○本日(8月30日)午後3時の定例のデータ確認において、福島第一原子力発電所
 1?3号機原子炉注水系において、以下のとおり注水量が低下していることを当
 社社員が確認しました。

 ・1号機:必要注水量4.3m3/hに対して注水量4.9m3/h(午後2時時点)から4.0m3/hに低下
 ・2号機:必要注水量6.1m3/hに対して注水量7.0m3/h(午後2時時点)から5.5m3/hに低下
 ・3号機:必要注水量6.1m3/hに対して注水量7.0m3/h(午後2時時点)から5.6m3/hに低下

○このため、各号機について原子炉施設保安規定第138条*1に定める運転上の
 制限*2である「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」を満足で
 きないと当直長が判断しました。

(判断日時)
 ・1号機:平成24年8月30日午後3時7分
 ・2号機:平成24年8月30日午後3時0分
 ・3号機:平成24年8月30日午後3時5分

○なお、発電所内のモニタリングポストには有意な変動は確認されておりません。

○現場確認の上、午後3時48分より注水量の増加操作を開始し、以下のとおり、注
 水量を調整し、午後4時30分時点では各号機とも必要注水量が確保されているこ
 とを確認いたしました。

(午後4時30分時点原子炉注水量)
 ・1号機:5.0m3/h
 ・2号機:7.0m3/h
 ・3号機:6.6m3/h

○今後も引き続き、冷温停止状態の維持、プラントの安全確保に万全を期してまい
 ります。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。


以 上


*1 原子炉施設保安規定
  核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第37条第1項の規定に
 基づき、原子炉設置者による原子力発電所の安全運転及び安定状態の維持にあた
 って遵守すべき基本的事項(運転管理・燃料管理・放射線管理・緊急時の処置・
 「中期的安全確保の考え方」に基づく設備の管理など)を定めたもので、国の認
 可をうけている。


*2 運転上の制限
  原子炉施設保安規定では、原子炉の運転に関する多重の安全機能の確保及び原
 子力発電所の安定状態の維持のために必要な動作可能機器等の台数や遵守すべき
 温度・圧力などの制限が定められており、これを運転上の制限という。保安規定
 に定められている機器等に不具合が生じ、一時的に運転上の制限を満足しない状
 態が発生した場合は、要求される措置に基づき対応することになっている。



 


(保安院からのメール、22:24)

報道関係者各位

福島第一原子力発電所1、2、3号機の原子炉への注水量が低下した旨の連絡があ
りました件で、東京電力から追加情報がありましたのでお知らせいたします。

○原子炉への注水量を増やし、微調整を行った後、20:00の時点で1、2、3号機の
原子炉への注水流量が低下し、再度保安規定に定める原子炉の冷却に必要注水量を
確保できていないことを確認。
21:00時点における注水量は以下のとおり。
・1号機:3.9立方メートル毎時に低下(必要注水量:同4.3)
・2号機:5.8立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)
・3号機:5.1立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)

○21:00時点の原子炉圧力容器の温度に変化はみられず安定(1号機:約37度、2号
機:約55度、3号機:約56度)

○今後注水量を増やす操作を実施する予定。

○注水用ポンプ(2台運転中)に異常の可能性もあることから、予備のポンプ1台を
起動して、運転中のポンプを1台ずつ停止して点検の予定。
--------------------
(第3報でお知らせした内容)

○原子炉への注水系統について現場確認を行ったところ、冷却水の漏えいはないこと
を確認。

○原子炉への注水量は必要量が確保されているが、引き続き注水量の微調整を行って
いるところ。

なお、注水量低下の原因は継続調査中です。
--------------------
(第2報でお知らせした内容)

○その後、注水量を増やす作業を行い、16:30現在、1,2,3号機の原子炉への注
水量は以下のとおり。
・1号機:5.0立方メートル毎時に増加(必要注水量:同4.3)
・2号機:7.0立方メートル毎時に増加(必要注水量:同6.1)
・3号機:6.6立方メートル毎時に増加(必要注水量:同6.1)

○現在注水量を安定させるよう調整中。注水量低下の原因は調査中。

○これまでのところ冷却水の漏えいは確認されていない。

○16:00時点で原子炉圧力容器の温度に変化はみられていない(1号機:約37度、2号
機:約55度、3号機:約56度)。

引き続き、現地保安検査官が現場確認を行っています。

--------------------
(第1報でお知らせした内容)

本日(8月30日(木))、東京電力から、福島第一原子力発電所1、2、3号機の原
子炉への注水量が低下し、保安規定に定める必要最低流量を確保できていないこと
が確認され、保安規定に定める運転上の制限(LCO)からの逸脱した旨の連絡が
ありましたのでお知らせします。

○本日(30日)15時頃、1号機から3号機の原子炉への注水量が低下し、保安規定に定
める原子炉の冷却に必要注水量を確保できていないことを確認。
・1号機:5.0から 4.0立方メートル毎時に低下(必要注水量:同4.3)
・2号機:7.0から5.5立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)
・3号機:7.0から5.6立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)

○現在、現場確認を実施しているところであり、今後流量を増やす操作を行う予定。

○モニタリングポストの指示値に変動はない。

現在、現地保安検査官が現場確認を行っています。
また、15:40時点において原子炉圧力容器の温度に変化はみられていない(1号
機:約37度、2号機:約55度、3号機:約56度)ことを確認しています。

引き続き情報が入り次第、ご連絡します。

以上



 


前の5件 39  40  41  42  43  44  45  46  47  48  49

最近のコメント