原子力規制庁事故対処室からのメール、8:04



報道関係者各位

昨日(28日)、福島第一原子力発電所の使用済燃料プール注水用コンクリートポンプ車から油圧用油が漏えいした旨東京電力から連絡がありました(本日(29日)1:55頃から受信)。

当該注水用コンクリートポンプ車は予備用のものであり、使用済燃料プールの冷却に影響はありません。

本件について、東京電力はマスコミあて一斉メールを送付する予定です。

○昨日(28日)14時30分頃、福島第一原子力発電所正門駐車場で、使用済燃料プール注水用のコンクリートポンプ車から油が漏れているのを協力企業作業員が発見。

○作業員が直ちに油の漏えいを止めるとともに漏れた油を回収。

○昨日(28日)23:00頃、本件について発電所緊急時対策本部に連絡。

○本日(29日)1:57 公設消防に連絡。

○3:10 公設消防が現場確認を行い油の漏えいがないことを確認。

○漏えいした油は、コンクリートポンプ車の油圧用油で漏えい量は約20リットルと推定。

○当該コンクリートポンプ車は予備用のものであり、使用済燃料プールの冷却に影響はない。

本件について、現地保安検査官が状況確認を行っています。

以上



 


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おしどりマコ

沢山ご回答頂き有難うございます。

確認ですが、通常東京電力が分析を依頼しているのは「化研」と「日本分析センター」と

「環境総合テクノス」とあともう一つが聞き取れませんでした、どちらですか。

 

 

東京電力:福田氏

東電環境エンジニアリング、我々のグループ会社です。

 

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おしどりマコ

なるほど、分かりました

有難うございます。

では、一昨日頂いた地下水の分析をした第三者機関は化研と環境総合テクノスと仰っておられましたが、今日伺いますと、ほとんどが環境総合テクノスということですか。

化研は一部の値で他の分析で忙しいので、環境総合テクノスにたのんだということです

か。すいません、第三者機関で2つ名前が出ましたがデータの値は一つでしたので、平均

値なのかどういう出し方をしたのかと思いまして。

 

 

東京電力:福田氏

場所によって分担をしていただいてるという事です。

 

 

おしどりマコ

場所によって分担を。

分かりました。

化研が一部でほぼ環境総合テクノスにたのんだと、仰っておりましたが、割合を教えて頂

けませんか。若しくは何ヶ所ずつ受け持ったのかと。

 

 

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東京電力:福田氏

今すぐ出て来ないので確認をさしてください。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

では一昨日ですね「分析会社を選んだ部署だ」と福田さんにご回答頂きましたが、具体的

に部署の名称を教えて頂けますか。


東京電力:福田氏
そこは会社としてそこは会社としてそこを選んだと云う事ですので、実際の分析をしているカ所だと云う事ですが、具体的な部所の名前は公表できません。

DSC04177.JPGおしどりマコ

部署名は公表できないと、、。
はいわかりました。
では先日、ソーシャルコミュニケーション室が出来まして、そこに原子力リーダーや社長に話が出来るリスクコミュニケーターの方がこの4月から配属されたという事でしたが、今回、福島県の漁連の方々や茨城県の漁連の方々に説明する海に放出する地下水の分析を、関西電力の関係グループ、株主の会社に分析させるというのは、このリスクコミュニケーターの方々はそれでOKだと云う事だったのですか。
地元の漁連の方々と話すときの資料が一番このソーシャルコミュニケーション室のコミュニケーターの方々が関わるのかなと思うのですが。それはOKだったでしょうか。


東京電力:福田氏
ソーシャルコミュニケーション室が、今回、あの先日出来たばかりですし、そこにまだ関わっているというものではない。


おしどりマコ
今回は、、、?


東京電力:福田氏
関わっておりません。


おしどりマコ
関わっておられなかった。
漁連の方々に話しをする資料作りにソーシャルコミュニケーターの方々やリスクコミュニケーターの方々は関わらないのでしょうか。


東京電力:福田氏
資料は当然専門家が作りますので、実際に作業している部分の人間が作成をする事になります。


おしどりマコ
そのチェックや説明内容についてリスクコミュニケーターは関わらないということですか。


東京電力:福田氏
ここは、今後どういう形で関わるかと云う事はケースバイケースだと思います。


おしどりマコ
、、、わかりました。
ソーシャルコミュニケーション室のリスクコミュニケーターの方々は、原発事故の後や、これからに関して、地域住民の方々とリスクに関する話し合いをする時に一番その事がメインの仕事だと云う風に発表されましたが、今回は関わっておられなかったんですね。

DSC04181.JPG 東京電力:福田氏
はい。
そう云う意味では、リスクコミュニケーター自体は既に色々活動している中にもいますので、そういう意味では、一部の人間は関わっている部分もありますし、そういうあの、えーと今まで実際にそういう事をやった人間も、その時点でリスクコミュニケーターとしてあの、派遣された人間もおりますので、そこはケースバイケースになると云う風に思います。


おしどりマコ
すいません、あのー、普段の分析ではなく、海に放出する水の分析を漁連の方々に説明する試料の分析会社を、関西電力のグループ会社にすると云うのをリスクコミュニケーターの方が是とするならば、あまりリスクコミュニケーターとしてお仕事されていないのではと思うのですが。如何ですか。
その様なチェックは、リスクコミュニケーターの仕事には入ってないのでしょうか。


東京電力:福田氏
そこについてはご意見を承りますけども、そういう意味で今の時点でまだソーシャルコミュニケーション室、リスクコミュニケーターという形でどう関わるかというのは、色々検討する余地あるかと思っています。


おしどりマコ
わかりました、はい。
では、地下水バイパスによる地盤沈下の件ですが、この地下水コンターの図を見ますと、確かに仰る通り、OP10m盤の所では、新第3世紀の泥岩が支配してますが、OP35m盤の所では地下水が2mほど低下することが予想される、という事ですが、サブドレンで汲上げていたのは建屋付近ですよね。


東京電力:福田氏
建屋の側です。


おしどりマコ
OP35m盤のあたりではないんよね。


東京電力:福田氏
建屋の近く、、。


おしどりマコ
わかりました。
では、サブドレンでどれぐらいの水位の低下をコントロールしていたのかという事と、このタンクエリアであるOP35m盤の辺りの地下水が低下しても、地盤沈下はないというこの資料と議事録を見たのですが、すいませんちょっと私が、、OP10m盤の所では、先程の福田さんの説明が当てはまると思いますが、35m盤の所では少し当てはまらないように思うので、もう一度改めてご回答をいただけたらと思います。
宜しくお願いいたします。


東京電力:福田氏
今の当てはまらないというのはどういう主旨でございましょうか。


おしどりマコ
はい、OP10m盤の所には、新第三世紀の富岡層が支配されていますが、OP35m盤になりますと、そこに達するまでにその他の層が沢山ありますので、OP10m盤と同じように地下水を汲上げても地盤沈下がないと評価して良いのかどうか、というのが少し納得しかねる、理解出来ないと云う事です。


東京電力:福田氏
そう云う意味では、この資料を読んだんだと思いますが、水が流れる層が、新第三期層と云う所を流れているというそうでございますので、そこの地盤がしっかりしていると云う評価をしているという事で、そこについてもう既に厚密しているだろうから、ある意味では、その近辺は低いんですけれども、そこは十分安定していると云う評価になっていると云う事です。


おしどりマコ
この段丘堆積層にも影響がないという事ですか。
新第三世紀地層の上の部分です。


東京電力:福田氏
水を今、引いているのがここの層だという事でございます。


おしどりマコ
ん?ですよね、だからそこを抜くとその上は。


東京電力:福田氏
そこの層の水を抜くから、そこの層が弱くなるかどうか、という評価になっておりまして、そこについては大丈夫という評価でございます。


おしどりマコ
わかりました、この新第三世紀の地層の左岸の部分から抜くという事ですね。


東京電力:福田氏
はい。


おしどりマコ
泥岩の上の砂岩の部分から水を抜くという事ですね。
すいません、左岸は厚密されているので大丈夫という事ですね。


東京電力:福田氏
はい。

DSC04179.JPG おしどりマコ
わかった。
すいません、あともう1点。
空気中の放射性物質の核種分析結果ですが、今更なんですが、この告示濃度のヨウ素とセシウム、主要3各種はありますが、改めてすいません。
放射線障害防止法を読み直したところなので、今更ですが、これはトリチウムの告示濃度は3週間限度とかありますが、トリチウムはどれぐらいなのかね。
放射線業務従事者の呼吸する告示濃度です。


東京電力:福田氏
はい。えっと、、、、あの確認をさせて下さい。
ただ、これはダストの話しですので、トリチウムは恐らく対象になっていないと考えますけども。確認させてください。


東京電力:福田氏
すいません。もうちど。


東京電力:福田氏
トリチウムは対象になっていないと思いますが、確認させて下さい。


おしどりマコ
いや、放射線業務従事者の呼吸する空気中の濃度限度は、放射線障害防止法と同じように定められておりますので、恐らくトリチウムが色々様々な形態で存在すると考えられますが。
メタンであったり化合物であったり、それぞれの告示濃度は定められておりますので、どのようになっているかお調べいただけたらと思います。
宜しくおねがいします。


東京電力:福田氏
ちょっと確認させて下さい。


東京電力石橋氏
よろしいですか。


おしどりマコ
あ、すいません。
東京電力の今年の2月の資料だったと思いますが、環境中のトリチウムの河水や河川水や湖水の濃度も東京電力の資料として出ておりますが、その事故前の濃度の値より今回の地下水の濃度は多少高いように思うのですが、これは同程度として捉えて良いのでしょうか。今年の2月28日の環境中のトリチウム、事故前の値という東電の資料です。


東京電力:福田氏
2月28日ですか?今年の?
環境中の、、、、。


おしどりマコ
はい、えー。
「福島第一原子力発電所でのトリチウムについて」という資料で。
平成25年2月28日 に出ております。


東京電力:福田氏
それが事故の前後で多少違っていると、、。


おしどりマコ
はい、事故前の河川の値より、今回の地下水のトリチウム濃度の値が、少し高いように思うのですが。東京電力の発表で近隣の河川と同程度という発表だったのですが。


東京電力:福田氏
はい、、、 えっと、ちょっと確認させて下さい。
質問の主旨がいまいち飲み込めていませんので、、。


おしどりマコ
はい、わかりました。
えー、一昨日出ました、地下水バイパスの計画の揚水井から出たトリチウムの濃度といいますか、その水の汚染の具合が近隣の河川と同じぐらいだ、という資料だったのですが、東京電力の2月の資料を見ますと、事故前の環境中のトリチウムの濃度や、放水口付近の最近の値の濃度より少し高いように思うのですが。
これはどう評価されているのかなと思いまして。


東京電力:福田氏
あのちょっと確認させて下さい。

 

 

おしどりマコ
はい。
宜しくお願いします。


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規制庁からのメールについて、
J?PARCと、規制庁に電話取材しました。

?施設周辺のモニタリングポスト(MP)の上昇について。

Q:ハドロン実験施設の事象がMPの上昇に寄与している、と考えているか?

A:ハドロン実験施設の排風装置を動かした時刻とMPの上昇の時刻は相関しているので
そう考えている。

Q:どの放射性物質がどれくらい放出されたか、推定の評価を出しているのか?

A:今、推定している。今日明日中には、発表できると思う。

?INESによる暫定評価について。

Q:基準3により、レベル1ということで、
レベル4の基準1「放射性物質の外部への軽微な放出」についてはどう評価しているのか

A:暫定の評価で基準3のみを評価したということ。
基準1、基準2についての評価はまだ。
今までIAEAから渡された情報によってい評価した。
これから渡される情報によって変わる。

Q:レベル3、レベル4の基準1は、放射性物質がどの程度外部に放出されるのか
(リリースはレベル5からしか放射性物質の定量評価がついていないので)

A:確か、明確に決まっていたように思う。今、手元に無いのでわからない。

→ということで、お調べして、教えて頂くことをお願いしています。


(原子力規制庁、原子力防災課事故対処室からのメール、14:18)

独立行政法人日本原子力研究開発機構から放射性物質の管理区域外への漏えいについて報告を受けました。

原子力規制委員会は、5月24日、独立行政法人日本原子力研究開発機構(以下、「JAEA」という。)から、大強度陽子加速器施設J?PARC(以下「J?PARC」という。)で放射性物質が管理区域外に漏えいしたとの報告を受けましたのでお知らせいたします。

1.JAEAからの報告内容
5月23日11時55分頃、J?PARC内のハドロン実験施設で金の標的に陽子ビームを照射し素粒子を発生させる実験をしていたところ、装置の誤作動により標的の金が高温になりその一部が蒸発し、その際、ビーム照射によって生成された放射性物質が同施設内及び管理区域外へ漏えいしました。

建屋内の汚染の程度は最大で約30ベクレル(1平方センチメートル当たり)。現在、建屋内を閉鎖し立入禁止としています。

原子力科学研究所周辺に設置のモニタリングポストの指示値は通常の変動範囲内であったが、南側に隣接する別の研究所(核燃料サイクル工学研究所)のモニタリングポスト等では通常70から130ナノグレイ(1時間当たり)で安定的に推移しているところ、23日夕方に10ナノグレイ(1時間当たり)程度の一時的な上昇が確認されました。

また、同施設で作業していた研究者等55名の汚染状況を確認したところ、現在までに30人に内部被ばくが認められ、外部被ばくと合わせた被ばく線量は最大1.7ミリシーベルトでした。

なお、現在施設は停止しており、放射性物質の追加放出もありません。

2.一般公衆等の安全性への影響
本事象は、管理区域外へ気体状の放射性物質が漏えいし、敷地の外において空間線量に一時的な増加が認められたものですが、通常値に比べてわずかな増加であり、一般公衆への影響はないと考えられます。

また、同施設で作業していた研究者等の被ばく量は放射線業務従事者の線量限度(※)を超えるものではありませんでした。

※1年間で50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルト。女子は3ヶ月で5ミリシーベルト、妊娠している女子は1ミリシーベルト(妊娠と診断されたときから出産までの間)

3.原子力規制委員会の対応
原子力規制委員会では、24日夜、JAEAから、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則第39条に基づき報告を受けました。その後、現地原子力保安検査官や原子力規制庁が、施設の状況や被ばくの状況、JAEAの対応等の確認を行っています。

今後、漏えいの状況や被ばくの状況について引き続き把握するとともに、JAEAが行う被ばく評価、原因究明及び再発防止策について厳格に確認していきます。

INES※による暫定評価

基準1 基準2 基準3 評価レベル 
 ?   ?   1    1 

評価概要:
屋内で汚染を確認していながら、排気ファンを運転して放射性物質を屋外に排出しており、放射性物質に対する適切な管理ができておらず安全文化の欠如が見られることから、INESレベル1の「逸脱」と評価。

※INES評価
INES(International Nuclear and Radiological Event Scale:国際原子力・放射線事象評価尺度)とは、原子力発電所等のトラブルについて、それが安全上どの程度のものかを表す国際共通指標。評価は3つの基準(基準1:人と環境、基準2:施設における放射線バリアと管理、基準3:深層防護)により行われ、最も高いレベルがそのトラブルの評価レベルとなる。評価レベルは、レベル0(安全上重要ではない事象)からレベル7(深刻な事故)まである。



 


INESの評価尺度で表すとどれくらいでしょうね、
レベル3かレベル4というところでしょうか。
「放射性物質の少量の外部放出」か
「放射性物質の極めて少量の外部放出」か
どちらなのか、今のところ判断できる情報はありませんので、わかりません。

(原子力規制庁事故対処室からのメール。19:29)



報道関係者各位

原子力科学研究所(茨城県東海村)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した件に関して、JAEAから追加情報がありましたのでお知らせします。
(本件は、RI法に基づく法令報告事象です。)

○23日の漏えい発生時に管理区域に立ち入った55名のうち、本日(26日)29名の研究者等の内部被ばく測定を実施。

○そのうち、24名について内部被ばくを確認。その内容は以下の通り。

 0.1ミリシーベルト  7名
 0.2ミリシーベルト  4名
 0.3ミリシーベルト  2名
 0.4ミリシーベルト  3名
 0.6ミリシーベルト  2名
 0.7ミリシーベルト  1名
 0.9ミリシーベルト  2名
 1.0ミリシーベルト  1名
 1.5ミリシーベルト  1名
 1.7ミリシーベルト  1名

○これで、今日までに49名の内部被ばく測定を実施し、合計30名に内部被ばくを確認。

○測定未実施の6名については、明日、測定を実施する予定。

引き続き情報が入り次第お知らせします。


(第3報でお知らせした内容)
----------------------------
○23日の漏えい発生時に管理区域に立ち入った55名のうち、既に内部被ばくが認められた4名以外に、本日(25日)40名の研究者等の内部被ばく測定を実施。

○その結果、14名については有意な値は検出されなかったが、2名について内部被ばくを確認。

○その2名の被ばく線量はそれぞれ1.0ミリシーベルト及び1.4ミリシーベルト。

○今後、測定未実施の11名を含め、残りの研究者等について引き続き内部被ばくの測定を実施する予定。

引き続き情報が入り次第お知らせします。


(第2報でお知らせした内容)
----------------------------
○当日管理区域で装置付近に立ち入った人数は55名であり、そのうち4名の被ばく線量を評価したところ、それぞれ1.6、1.1、0.7、0.6ミリシーベルトであった。この4名以外の研究者については今後調査予定。

○原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリングポストについては通常の変動範囲内であった(第一報で報告済み)が、当該研究所の南側に隣接する別のJAEAの研究所の複数のモニタリングポスト等では通常70から130ナノグレイ(1時間当たり)でフラットに推移しているところ、23日夕方に10ナノグレイ(1時間当たり)程度の一時的な上昇が確認された。

○このため、環境への放出量は調査中。


(第1報でお知らせした内容)
----------------------------
23日11時55分頃、原子力科学研究所(茨城県東海村)内にある原子核素粒子実験施設(ハドロン施設)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した旨連絡がありました。(24日21時19分頃から順次受信)

漏えいは既に停止しており、拡大のおそれはありません。

○23日、ハドロン施設で金の標的に陽子ビームを照射し素粒子を発生させる実験中に、放射化した金が装置の誤作動により高温になり、その一部が蒸発し、管理区域外へ漏えいした。

○敷地境界のモニタリングポストの値に特段の変化は確認されておらず、外部への放射性物質による影響はない。

○同装置の周辺で作業していた研究者が内部被ばくした可能性があるため、現在、漏えい量と被ばくの状況について調査中。

○現在施設は停止しており、事象の進展はなく、また、放射性物質の追加放出もない。

○建屋内の汚染の程度は最大で約40ベクレル(1平方センチメートル当たり)。現在、建屋内を閉鎖し立入禁止としている。

本件について、現地の保安検査官が現場確認を行っています。

以上



 


この件に関するJAEAの資料はこちら↓↓記者会見はやらないのかな?

http://j-parc.jp/researcher/ja/safety/HDtrouble20130525.pdf

(原子力規制庁事故対処?室からのメール、21:42)

報道関係者各位

原子力科学研究所(茨城県東海村)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した件に関して、JAEAから追加情報がありましたのでお知らせします。
(本件は、RI法に基づく法令報告事象です。)

○23日の漏えい発生時に管理区域に立ち入った55名のうち、既に内部被ばくが認められた4名以外に、本日(25日)40名の研究者等の内部被ばく測定を実施。

○その結果、14名については有意な値は検出されなかったが、2名について内部被ばくを確認。

○その2名の被ばく線量はそれぞれ1.0ミリシーベルト及び1.4ミリシーベルト。

○今後、測定未実施の11名を含め、残りの研究者等について引き続き内部被ばくの測定を実施する予定。

引き続き情報が入り次第お知らせします。

(第2報でお知らせした内容)
----------------------------
○当日管理区域で装置付近に立ち入った人数は55名であり、そのうち4名の被ばく線量を評価したところ、それぞれ1.6、1.1、0.7、0.6ミリシーベルトであった。この4名以外の研究者については今後調査予定。

○原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリングポストについては通常の変動範囲内であった(第一報で報告済み)が、当該研究所の南側に隣接する別のJAEAの研究所の複数のモニタリングポスト等では通常70から130ナノグレイ(1時間当たり)でフラットに推移しているところ、23日夕方に10ナノグレイ(1時間当たり)程度の一時的な上昇が確認された。

○このため、環境への放出量は調査中。

(第1報でお知らせした内容)
----------------------------
23日11時55分頃、原子力科学研究所(茨城県東海村)内にある原子核素粒子実験施設(ハドロン施設)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した旨連絡がありました。(24日21時19分頃から順次受信)

漏えいは既に停止しており、拡大のおそれはありません。

○23日、ハドロン施設で金の標的に陽子ビームを照射し素粒子を発生させる実験中に、放射化した金が装置の誤作動により高温になり、その一部が蒸発し、管理区域外へ漏えいした。

○敷地境界のモニタリングポストの値に特段の変化は確認されておらず、外部への放射性物質による影響はない。

○同装置の周辺で作業していた研究者が内部被ばくした可能性があるため、現在、漏えい量と被ばくの状況について調査中。

○現在施設は停止しており、事象の進展はなく、また、放射性物質の追加放出もない。

○建屋内の汚染の程度は最大で約40ベクレル(1平方センチメートル当たり)。現在、建屋内を閉鎖し立入禁止としている。

本件について、現地の保安検査官が現場確認を行っています。

以上



 


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