東京電力



おしどりマコ

PRTR法について少しお聞きしたいんですけれども、これは例えば東京電力というのは電気業の業種にあてはまるのでしょうか。


環境省
はいそうです。


おしどりマコ
分かりました、でその、都道府県別のところによりますと福島第一原発の事故から出る化学物質と云うのは、福島の方に当てはまるのでしょうか、それとも東京の本社が有る所の届出からの排出量になるのでしょうか。


環境省
それぞれの事業所毎の排出量になりますので、福島の事業所であれば、えー、届け出の先はその自治体になりますので、福島ー、のー、県知事の方に届け出る、という状況になっております。


おしどりマコ
なるほど、わかりました、ありがとうございます。
で、平成23年度のデータは平成25年度公表と云う事で、それで各事業者からの環境省への提出、と云うのは大体何月ぐらいに行われるのでしょうか。


環境省
えっと、その前年度の届け出、まあ今年度ですと、届け出は始まってますが、平成23年の4月から平成24年度の3月迄の排出に関しまして、今年の平成24年の4月から6月の30日迄、えっと今年の6月30日 は土曜日にあたりますので、7月2日迄に届け出ると、それでその届けたデータを、平成24年度末うー、ですから、えーっと平成25年度のまあ、2月か3月ぐらいに公表する、と云う事になっております。


おしどりマコ

なるほど、わかりました。
すいません、確認致します。
平成23年度分を、4月から6月30日迄に提出する、と云う事なんですね。


環境省
‥はい。


おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。
で、それがまた、2013年(24年度)末に公表される、と云う事で。


環境省
‥そうです。23年えーっと今のままで行きますと、2013年の3月、例年ですと2月、今年はちょっとその、震災の関係がありましたので3月ぐらいにずれ込みましたが、大体まあその辺りの時期を予定しております。


おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
これは例えば、個別に情報公開請求などで、東京電力などの届け出の分だけ出していただく、と云う事は可能なんでしょうか。


環境省
まあ、情報請求と云うよりも、届出された所の物は全て公開しておりますので、今回のまあ、例えば平成22年度のデータですか?と云うのも出ております。
ただその、該当する物質等だけになりますので、例えば発電所等でそういった該当物質を扱ってない場合は、事業として扱ってない場合は届け出る必要はございませんので、またその発電所から出るような、まあその原子力発電所としては特に化学物質等については、国の方で推計する事になっておりますので、その辺りに関しましては、国の方の推計の方のデータとして、公表されております。


おしどりマコ
なるほど、ありがとうございます。
これは事業所別のデータも環境省の方で公表していると云う事なんでしょうか。
今データを見ているんですけれども、業種別と都道府県別は有るんですけれども、その事業者別と云う物がちょっとみあたりませんので。


環境省
えっとですね、少々お待ち下さい。
......。
一応業種別には出てるんですが、ちょっと今確認させて下さい。電気業でどういった物質が出ているかと云うのはですね...。


おしどりマコ
そうですね、電気業では有るんですけれども、事業者別...。


環境省
えーっとですね、事業者別の方はえーっとー、例えばですね、経産省若くは環境省のホームページで、えーっとー。
例えば環境省ですとPRTRインフォメーション広場 http://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html と云う所がございまして、PRTRデータ地図上表示システム、と云う物がございます。この所が、事業所で検索する、といった時に、全ての業種のまあ、電気業で検索しますと、例えばですね、いわゆる発電設備等を持っている様な所ですと、宮城県、沖縄、あと愛知、えー福島県ですと、今出てるのはシーエナジーイトーヨーカドーという多分これは発電設備を持っている事業者が、予備電力か何かですかね。東京電力自体のの発電設備でのそのまあ、化学物質を扱っていれば、と云う所になるので、もしその該当物質を扱ってなければ、これは届け出の義務が無いのでここは御座いません。逆に言いますと。あくまでもその、化学物質等を扱ってると。なので例えば電気業であれば、福島県の相馬共同火力発電所株式会社ですか、という形で電気業で届け出はされてはおります。でまあそこでどういった物質が出てるかというと、火力発電所に出るようなところのエチルベンゼンとかキシレン、アセチレン、トルエン等の届け出はございます。


おしどりマコ
例えば、事故処理で今ヒドラジンやホウ酸などを使っておりまして、それはPRTR法に定められてる物質何ですが、それが6月末までの報告に環境省に上がって来る、という事でしょうか。
九州電力などのPRTR制度の調査実績を見ますと、通常の原子炉の運営上で、りん酸トリスなどの化学物質を使ってましてこれも全部もし、事故なので外に出ている可能性があれば、これは東京電力の事故申告で環境省に上がってくるという事なんでしょうか。


環境省
えーっとですね、ただ福島県の所に関しましてはただその○○○○というところでですね、立ち入りのその、データが取れない。


おしどりマコ
なるほど、すいません何災害ですか?もう一度お願いします。


環境省
あの、東日本大震災の所の、要は22年度のデータとしては上がってきてるんですけども、今年度のデータという所は多分立ち入りが出来ないので、データとして揃えられる数値とかってのは調べられるかどうかっていう所だと、ちょっとそこは難しいので、原子力発電所の届け出は無いのであれなんですけれども、関連の所に関しましては、いわゆる立ち入り禁止区域ですね、あれに関しましては特例として、届け出、それが解除されるまでは出来ないので、そこに関しましてはあくまでも推計、若くは手元に有るデータで出して頂く、という形になります。
ですので、そこに関しましては非常に難しいかなという風に感じております。


おしどりマコ
なるほどわかりました。
では、東京電力の事故申告がありその後、これで調査ができるところがするという形なんですね。


環境省

ただそのホウ酸とかとかその辺に関しましては、その業としてというところの、あくまでもPRTRと言うのは製造業とかいわゆる、業としての生産活動その中でのアレになりますので、今回みたいな所の経緯に関しまして、どうするか、という所はですね、非常に難しいかなと思います。
ちょっと今、私の方でお答えするのはちょっと、過去のその、事例に照らし合わして一応確認はして見ますが、ちょっと今の段階でそういった形に必ず出すか、と言った所はちょっと難しいかなと、思います。


おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。
では最後にもう一点だけ、、化け学の方の研究者の方で、かなり広範囲の化学物質が出ているのではないか、というデータもあるのですが、それは環境省の方でPRTR法ではなくどのような法律で運用されるんでしょうか。


環境省
そうですね、PRTR法と云うのは環境への影響が有る物質及びその生態系への影響があるといったところで、幾つかの毒性情報を元にしてそういう物質を選んでおります。
どうしてもその、法令上、放射性物質に関しまして条文として、法律として扱えない事になっております。


おしどりマコ
そうですね、化学物質に関してですね。


環境省

はい、化学物質に関しましては、あてはまるものに関してはやっていく、という事で、ただその、測定できる様な形の物でないと、非常に難しいので、例えばですね、測定が出来ないようなもの、まあそれも一応国の方で、測定方法を開発して出せるように努力を日々しております。
例えばですね、廃棄物に関しましては、今、一般廃棄物に関しましては推計というのはあくまでも、政令で定められた物だけでありますが、他の物質とか出てるとかいう所の中でどういった形の物が対象なっているかとか、出てるというのは今その環境省とかの中で研究をして、測定できるような方法を今考案中というような状況で御座います。
それも、火力発電所等、まあ原子力発電所等に関しましてもまあそう言った所のアレがある、という所であれば今後そういった形で対策は練っていかなければならないと思いますが、なにぶんその、健康に被害を与える物質がどの位出ているかという所が今のところデータとしてまだ無いと云う状況なので、何時という所の計画として、という所の物があるかというと、今後の所の中で検討して行かなければならないかな、という感じでありますが、今じゃあその計画が有るかというと、それはちょっと今のところありません。


おしどりマコ

なるほど、わかりました。
取り敢えず、その放射性物質ではなく、化学物質に対する対策は今のところ検討中という事でよろしいでしょうか。


環境省
はい。


おしどりマコ
あの、具体的にその規制する様な法律というのは、既存の化学物質関連の法律という事でしょうか。


環境省
そうです。製造とかその辺りに際すると化審法。
例えば土壌とかその辺りになりますと、水濁法とか。
ダイオキシンであると、ダイオキシン対策法とかですね。
まあ、化管法はあくまでも排出源に対する技術的な取り組みという事での届け出となってますので、まあ後はその毒激物であればその農薬法、という形と、厚労省のやっている所の薬品関連と云う所で、まあ色んなその、化学物質関連の所の法律がございます。そういった形で網羅性を持たせる様な形にはしております。


おしどりマコ
わかりました、すいません、ありがとうございます。
お時間頂きまして、お手数かけました。失礼いたします。

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マコちゃんの質疑の書き起こしですねん!

SANY0338.JPG おしどりマコ:3号炉のTIP室の調査に関連してですけれども。2号機のTIP室のアクセスルートより、大分距離的に短いのですが、388mSv/h という高い雰囲気線量率の付近を通りますが、大体作業時間はどれ位で被ばく線量はどれ位と、計画されているのか教えて下さい。 続きまして、放射性物質ではなく化学物質についてですが。福島第一原発の事故により、どれぐらいの量の化学物質を環境中に放出したか、東京電力では把握されているのでしょうか。 そして、 PRTR法、化学物質排出把握管理促進法では、平成23年度の環境中の化学物質の排出量を事業者が平成24年度の4月から6月末までに提出、提出、届け出をする事になっておりますが、何かその用意はされているのでしょうか。よろしくお願い致します。 最期に4号炉の使用済燃料プールについてですが、作業員何人かに取材しました所、11月からカバーリングをし、来年5月に完成をして、それから使用済み燃料棒を取り出すというふうになっているそうですが、今そのカバーリングの土台作りをしているという事ですが、これは事実でしょうか。 そして使用済み燃料棒を取り出すという目処、何かやり方はついているのでしょうか。 どうぞよろしくお願いします。

東京電力松本氏:先ず、今回の3号機のTIP室の調査でございますけれども、あの、被ばく線量という事では計画線量で約最大最大6mSv を一人あたり、考えております。 これはこのTIP室の扉を開けに行く人が該当するのではないかという事で考えておりますけれども、実際にはこの南側の二重扉の所まで社員がクインス2を運んだ後は、クインスは自走して扉の手前まで参ります。で、扉の手前で空間線量を計って100mSv/h程度であれば、短時間、人が行って鍵を開けて扉を開けっ放しに出来ると思いますので、そこまで走っていって扉を開けて帰ってくる。という所で6mSvという風に見ています。 で、その後、クインス2は遠隔操作でTIP室の中、それから南の二重扉まで帰って来ますので、社員の被ばく線量は、特にそれ以外の部分では多くないという風に思っています。 それから、化学物質の放出量に関しましては、現在、福島第一の事故の状況でどういった法律が適用されるかについては確認さして下さい。 いわゆる通常の事故でない場合の手続きが基本的に想定されている上で、法律手続きも決まっていると思いますので、今回のような事故が起こっている場合に、どういった法律が適用されている状況なのかについてはちょっと確認します。

おしどりマコ:ありがとうございます。 ではPRTR法ではなく、環境中に放出した化学物質の量は把握されているのか。

SANY0344.JPG 東京電力松本氏:えっと、基本的には評価しておりませんが、いわゆる環境に影響がある程度の物質は、事故の対応にあたっては使っておりません。あの以前、ヒドラジンが問題になりましたけれども、ヒドラジンもいわゆる化学物質の規制のかかる濃度以下の状況で使っておりますので、当然それほど濃いものを使っているわけではございません。 それから、あと水処理設備関係で化学薬品を使っておりますけども、それもあの、手続きとしてはやっているところです。 ただ、質問の趣旨にあったような、元々発電所の中にあった様な化学物質が、今回の事故で管理ができてない状況になっておりますので、それがまあ、今の時点でどういうふうな法律上の適用がされるかについてはちょっと確認させて下さい。

おしどりマコ:ありがとうございます。例えばアスベストやタービン制御油などにりん酸トリスなどは使用されていたのでしょうか。

東京電力松本氏:アスベストは発電所の中では使っています。ただ、今まで建物の解体等で問題になっている吹付け型のアスベストではありません。 いわゆる保温材のなんと言いますか、整形加工をした物の中に金属容器の中に入れる形で使ったり、弁ですとかポンプのフランジの所にパッキンという形でつかっておりますので、今回は建屋の爆発がありましたけれども、こういった吹付け型のアスベストが飛散したものはなかったと思っております。 それから4号機の使用済燃料プールのカバーの建設工事でいいですか。

おしどりマコ:いやあの、ではタービン制御油のりん酸トリスの件は。

東京電力松本氏:添加物についてはちょっと確認します。 こちらはいわゆるあの、石油会社さんからタービン潤滑油という形で購入したものをそのまま使っておりますので、その成分を確認させて下さい。 それから、4号機の資料済み燃料プールに関しましては、使用済燃料の取り出しを来年12月に開始する事で現在、全体の工程を進めています。 であの、ご質問に有りました通り、現在カバーを取り付けるための土台の、地盤改良工事をやっておりまして、4号機の南側、それから西側のエリアが作業エリアという形になっています。建物そのものはいわゆる鉄骨建方には入っていませんけれども、来年の夏から秋にかけては鉄骨建方等が終わる予定です。

おしどりマコ:ありがとうございます。 あっ、冒頭の菊池先生の回答もありがとうございました。 その使用済燃料棒をそれ以降取り出す見込みは、まだ具体的なやり方などは決まっていないという事でしょうか。

東京電力松本氏:はい、具体的なやり方そのものは特に特殊なやり方を考えている訳ではございません。 来年の12月に取り出しを開始しますけども、それまでの間にまあ、外側といたしましては先ほど申し上げた、建物のカバーを取り付ける工事がひとつあります。 もう一つは、内側の問題としては、いわゆる爆発の際に瓦礫等がプールの中に落ちておりますので、その取り出しの工程にあわせて使用済燃料プールの燃料集合体の上にかぶさっている鉄板ですとか、細かい砂というか泥といった物が溜まっておりますが、それを水中掃除機のようなもので吸い取って綺麗にしておく、ということが必要になります。 で、それが出来た後はですね、通常のやり方と同様に、先ず移送用のキャスクをプールの中に沈めて、その水中の中に使用済み燃料を30体程度入れて、蓋を閉めてその、キャスクを釣り上げて、建物の外に下ろすという、ある意味普通のやり方で取り出す予定です。

おしどりマコ:わかりました。ありがとうございます。


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最近、なかなか東京電力の記者会見に足を運べてないですねん。              
この日の質疑は短めですけど、マコちゃん大事な事聞いてくれましてん。           
ヒドラジンってなかなか、こわい液体ですねん!!                        
http://www.nihs.go.jp/ICSC/icssj-c/icss0281c.html (国際化学物質安全性カードより


SANY0138.JPG
おしどりマコ:ヒドラジンを含む水溶液が漏洩した件についてお聞きしたいんですけれども、

ヒドラジンは水質汚濁防止法の指定物質になっておりますが、この第5条8項(2)の

「有害物質使用特定施設」として環境省に東京電力さんは届けではされているんでしょうか。

水質汚濁防止法(昭和四十五年十二月二十五日法律第百三十八号)より

工場又は事業場から地下に有害物質使用特定施設に係る汚水等(これを処理したものを含む。)を含     
む水を浸透させる者は、有害物質使用特定施設を設置しようとするときは、環境省令で定めるところにより、
次の事項を都道府県知事に届け出なければならない。                               

SANY0141.JPG
東京電力松本氏:あのちょっと、その辺の手続きがどうなってるかについては確認します。


おしどりマコ:わかりました、ではその関連で、ヒドラジンを現在使用している事について、

水質汚濁防止法に関わらず、何らかの規制に基づいて、どのような法を運用してヒドラジンを

使用しているかについてもお答えいただけたらありがたいです、宜しくお願い致します。
 
 あと、以前から聞いております東京電力の社員の方々の電離検診の血液検査、基準値が高

い方、低い方それぞれの項目の人数のお答えと、あと、被曝医療分科会で本店(東京電力)

の産業医の菊池先生が発表されたデータの基準値もご回答はいただけたら、と思いますが。

いかがでしょうか。


東京電力松本氏:はい、まず、菊池先生が設定された5μIU/mlでございますが、こちらは私

共が分析している0.38?3.5kμIU/mlと違いますが、こちらに関しましては何を使う

かによりまして、色々文献が有るようでございまして、先生に確認を致した所、こちらは原爆

被爆と甲状腺機能低下の関連される論文、がございましてそこから5μIU/mlという頻度があ

りましたので、そういった一般的な文献とと合わせるという意味で、あのー今回は使用したとい

う事だそうです。

 それから、前回血液検査の中で上に外れた割合と下に外れた割合でございますが、こちら

に関しましてはそれぞれ区別した集計は行なっておりませんのでデータとしては持っており

ません。


おしどりマコ:わかりました、ありがとうございます。えー、TSHの検査会社の基準と菊池

先生の用いられた基準の違いはお答えいただきありがとうございます。あのー、FT3、FT4に

ついても教えていただけたら、と思いますがこれは菊池先生は検査会社の基準を用いられた

のかもしくは何らか他の文献の基準を用いられたのかというのもお聞きしていたのですが如

何でしょうか。


東京電力松本氏:それはあのー、ちょっと私、質問としては認識しておりませんでしたので

再度確認さしていただきます。


おしどりマコ:わかりました、宜しくお願い致します。


東京電力松本氏:それから、おしどりさんが以前ご質問されましたレーダーについて、ですが

私共が現在使っているレーダーはPPIスコープだそうです。


おしどりマコ:場所はどちらでしょうか。


東京電力松本氏:場所はセキュリティーの関係から、お伝えする事はできません。

 

4月14日「第17回マガ9学校」

お恥ずかしながら講師はおしどりですねん!!題しまして!
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毎回、東京電力の記者会見に行ければいいのですが、どうしても空いてしまいますねん。
行けない日はその分マコちゃんも調べ物などで勉強してますねん!             
僕はマコちゃんのお手伝いをして邪魔してますねん!!                                  
4月6日の東京電力記者会見のマコちゃんの質疑ですねん!                 
SANY0128.JPG
おしどりマコ:漏洩水のサンプリング結果についてなんですが、以前質問しておりましたスト

ロンチウムがまだ出ていない水で、恐らく以前と同程度の濃度であれば、ストロンチウムが

10の5乗ベクレル程度含まれているという水でしょうか。

あともう1点、3日に右大腿部を6センチ12針怪我をされた作業員の方についてですが、

その後、詳細な傷口モニタリングの情報はあるのでしょうか。宜しくお願いいたします。


東京電力松本氏:ストロンチウムの分析そのものは、1ヶ月程度かかるので、まだ出ており

ません。ただ、あの水の素性ははっきりしておりまして、いわゆる淡水化装置を出た処理後

の水でございます。したがいまして私どもがこれまで持っているデータからすると全βが

10の5乗ベクレルパー立法センチメートル程度在るのであれば、ほぼ、この主力はストロン

チウム89、90 だろうというふうに思っています。

それから6センチほど太ももを切った方でございますが、当時のバックグラウンドが確か

800cpm程度だったと思いますけれども、そちらの方でバックグラウンドレベルという判断

をしております。


おしどりマコ:あの、3日の会見で質問しました時は、5、6号機の緊急医療室で身体スクリ

ーニングをされたのでバックグラウンドは3000とおっしゃっておられました。それが800

になったのですか。

SANY0131.JPG
東京電力松本氏:はい、多分、随分環境が改善されていますので、現時点のバックグラウ

ンドは800程度、830程度だったが、ちょっと確認します、800程度です。


おしどりマコ:わかりました、えー因みに、この件は電離則44条の「傷創部が汚染されたも

の」にあたりますが、これは労基署に上げておられるんでしょうか。


東京電力松本氏:労基署にはご連絡は入れております。


おしどりマコ:わかりました。ではバックグラウンドの確認をどうぞよろしくお願いします。

ありがとうございます。


東京電力松本氏:いえ、もうバックグラウンドとしては800、、、。


おしどりマコ:3000ではなく800。


東京電力松本氏:はいそうです。ちょっと二桁目は確認させて下さい。

                                                      
2回目の質疑は、怪我をされた作業員の方についてですねん。                  
                                                      

おしどりマコ:おしどり:怪我をされた作業員の方の件で、これはあの、病院で特別に傷口モ

ニタやスミア試料等で測定はされていないのでしょうか。


東京電力松本氏:はい、してません。


おしどりマコ:してません?怪我をした場合、皮下組織から、勿論ご存知だと思いますが、浸

透して体液によって吸収されうりますので、特別な除染やモニタリングを通常されますが、、。

すいません確認しますが、5、6号機の身体スクリーニングのみで傷口のモニタリングはされ

ていないのでしょうか。


東京電力松本氏:あのー、身体モニタリングと傷口の所もサーベイメーターをあたりまして、

バックグランドレベルということで汚染はないものというふうに判断しています。

えっとバックグラウンドレベルは820cpmです。


おしどりマコ:わかりました、2日前に私が聞きました時は、松本さんはバックグラウンドは

3000cpmとおっしゃいましたが、それは勘違いという事でしょうか。


東京電力松本氏:はいあのー、3000はですね以前、免震重要棟でのバックグラウンドがそれぐ

らいございましたので、その程度ではないかというふうに推定しておりましたけれども今は随分綺

麗になっているようでございまして、820cpmまで下がっています。


おしどりマコ:わかりました、その820まで下がってきたと確認されたのは何時の日付けなんでしょうか。


東京電力松本氏:バックグラウンドを確認した日ですか。それは確認させて下さい。


おしどりマコ:その3000の根拠となったのは日付けは大体どの日にちですか。


東京電力松本氏:そうですね、去年の秋頃は大体それぐらいだったと思います。


おしどりマコ:820だとサーベイメーターからの詳細な換算係数は分かりませんが、大体退

出レベル以下に丁度なりますので、3000だと高すぎると思ったのですけれども、そのレベル、

退出レベルのみの測定でモニタリングはされていないとこれは以前から福島第一原発で怪

我をされた場合の傷口モニタリングも詳細に採っていないという事になるのでしょうか。

今回に限らづ。


東京電力松本氏:そうですねあのー、いわゆる体内、身体汚染があるかないかというサーベ

イでまあそこでバックグランドレベルという判断が出ましたら傷口を直接スミアを採ることは多

分、行ってないと思います。ちょっと確認します。


おしどりマコ:わかりました、宜しくお願いします。いろいろな病院の放射線災害対策マニュア

ルを見ましても、放射性物質が付着してる可能性がある場合は、傷口モニタやスミア試料を

取ることになっているので東電で福島第一原発で怪我が発生した場合、そこに搬送された病

院で、どのようなマニュアルで傷口をモニタリングしているのか、もしくはどのようなマニュアル

があるのか教えて頂けるとありがたいです。宜しくお願いします。


東京電力松本氏:ハイ。
SANY0136.JPG

質問の回答を聞いてると、作業員の方が大丈夫かな、と心配になりましてん。          
傷口のサーベイや処置はやり過ぎるぐらいでいいと思いますねん。                
 


もういくつ寝ると?♪ 4月14日に「第17回マガ9学校」

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まず、この日の会見の冒頭の東京電力から報告で
「作業員の方が怪我をした」という報告がありましてん。


SANY0116.JPG
[4月4日東京電力記者会見、作業員の方の怪我の報告]

4月4日の午前中に強風に煽られ、怪我人が発生。

11時55分頃、野鳥の森のタンク上部の雨養生が風で出来たずれを直す為、

タンクの上部に上った際、その作業員の方が突風に煽られバランスを崩し、

足場材のクランプ(足場材と足場材をつなぐ継ぎ手のような物)のボルト部分に

右足の太ももをぶつけ、切った模様。

男性の作業員の方、年齢50歳代。

5,6号機側の救急医療室に移送、治療した。時系列でいうと。

  • 午前11時55分頃 怪我をした。
  • 午後12時20分に5,6号機の救急医療室に移送。
  • 午後 1時45分に診察、治療を行なう。
  • 午後1時50分にJビレッジの診察所に向かう。
  • その後Jビレッジの診察所で診察を受けて、帰宅。
  • 右大腿ざ瘡、右太もも前部を約6センチ程切り12針縫った。
  • 12時20分現在、作業員の方の被曝線量は0.05ミリシーベルト。


最初のマコちゃんの質問はこの事についてですねん。
SANY0117.JPG
おしどりマコ:大きく4つあります、一つ目が怪我をされた作業員の方についてですが、

0.05msvの被曝という事で、これは外部被曝という事で宜しいでしょうか。内部被曝は測定さ

れていないのですか。


東京電力松本氏:はい、今の段階では測定しておりません。毎月のホールボディーの実計という事

になります。


おしどりマコ:わかりました。傷口から内部被曝した可能性の測定はされていないのでしょうか。もし

今の段階でわかるのであれば、野鳥の森のあたりの出すとサンプリングのデータや、ぶつかっってセ

ンチ切ったそのボルトの辺りの核種の表面汚染データなどはあるのでしょうか。

 で、2つ目が窒素封入してから30時間?50時間水素の可燃限界まで余裕があるという事ですが、

すいません、その根拠となる考え方や数字を教えて頂けたらと思います。えー、キャパシティーがどれ

位で水素の発生量、ジルカロイ製の被覆間が反応して水素が発生する量がどれぐらいと見ているの

かなども教えていただけたらと思います。

3つ目は、昨日天気が荒れておりましたので、東京電力の雨量情報のページを見ていたのですが、

ブライトバントエコーなどの現象が見られましたので、東京電力の雨量測定するレーダーがどの辺り

に位置しており、そしてそれは、RHIスコープなのか、PPIスコープなのか、教えて頂けたらと思います。

そして、4つ目が以前から聞いております、被ばく医療分科会で東京電力本店産業医の菊池先生が

出したデータの件ですが、以前その血液検査の基準値となるデータを教えて頂きましたが、それは単

に検査会社の基準値の値ですので、その検査会社の値ではなく、被ばく医療分科会で菊池先生が

出した資料の甲状腺機能障害などの値が、その検査会社の値と違っておりましたので、菊池先生の

資料のFT3,FT4,TSHの値を教えて頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

SANY0120.JPG

東京電力松本氏:まず1問目のご質問でございますが、身体サーベイはやりまして、身体に放射性

物質の付着はないという事でございましたので、内部取り込みはなかったという風に思っております。

それから、窒素ガスの封入に関する技術的なデータに関しましてはあの、手元にデータがございませ

んが、施設運営計画の(その1)もしくは(その2)にですね、この辺の解析の状況については掲載させ

て頂いておりますので、そちらの方を確認下さい。

 それから天気、雨量の測定方法のシステムにつきましてはちょっと確認します。

 それから電離検診の件でございますが、まだ先生の確認ができておりません。現在、私どもは

あのー、定期的な春と秋の健康診断の状況になっておりますので、少し時間がかかるという風に

思っております。


おしどりマコ:わかりました、ありがとうございます。身体サーベイをして付着が無いということですが、

それは以前1月の段階でも聞きました頭の先から爪先まで、1分程度のスクリーニングという事でしょ

うか。それとも詳細な傷口のスクリーニングを特に傷口から内部被曝がされたかどうか、スクリーニン

グはされているんでしょうか。


東京電力 松本氏:ちょっと確認させて下さい。


おしどりマコ:分かりました、よろしくおねがいします。
 



そして、ここから2回目の質疑ですねん!!
あともう少しですから、最後まで読んで下さいねん!


おしどりマコ:トリチウムに関してなんですけれども、弱いβ核種という事で、確かにそうなんですが

半減期が12年という事で長く付き合っていかないといけない核種だと思うが、水蒸気とか汚染水など、

いろんな形で放出されたという事で、大体総量でどの位今まで放出されたか、というのは概算で出

ているんでしょうか。


東京電力 松本氏:えーっと、そこはまだ出ていません。


おしどりマコ:分かりました、例えば、セシウム134や137と比べてどれ位でだ、何倍ぐらいだという

風な大まかなものも出ていないのでしょうか。


東京電力 松本氏:申し訳ありません、そこはまだ出ておりません。


おしどりマコ:分かりました、因みにセシウム134や137と比べて多いのでしょうか。


東京電力 松本氏:うーんあのー、生成過程がですね、いわゆる重水素に中性子があたってできる

ケースとか、あの、まあ色々先ほど申し上げたような生成過程があります。セシウム等は核分裂反

応で生成しますから、ある意味、量と中性子の密度等がわかれば、そもそも炉内に存在していた量

がわかりますので、そこからあのー、どれぐらい大気に放出されたのかという、まあ大気といいます

か事故後放出されたのかというのはある程度予測がつきますけれども、トリチウムが実際どれぐら

い出てきているのかについては、まあ運転中の例えば炉水の濃度は分かっておりますので、そうい

った所から逆算できるのかという所は、ちょっと検討してみないとわからないです。


おしどりマコ:わかりました、宜しくお願いいたします。以前質問しておりました、前年度で年間線量

限度に達して、新年度から積算がゼロになり、後方支援に回っていた方々が福島第一原発に戻られ

るという方々の去年の線量と、戻られる方の人数のリストですが、それは4月、新年度になったという

事で、大体それはどのような形になっているのでしょうか。


東京電力 松本氏:はい、4月1日付けで戻る者はおりませんでした。


おしどりマコ:分かりました、東京電力の社員の方々で。


東京電力 松本氏:はい。


おしどりマコ:分かりました、今後戻られる方というのは。


東京電力 松本氏:「特に基本的には今すぐ戻すような予定は今のところ無い」という事で、いわゆ

る人事ローテーションを考えている者は申しておりましたけれど、特別、170mSv/yですとか事故時、

被曝した者が、その緊急時被曝に関しましても通常被曝に合算するという厚生労働省さんの方針も

ございますので、まあ年度が終わったからという事で、戻って来る事は基本的には無い様にしたいと

思っています。


おしどりマコ:わかりました、東京電力さんの中ではそうだという事で。 分かりました、有難うござい

ます。


東京電力 松本氏:それから、先ほど怪我人のご質問がございましたが、傷口の部分をサーベイし

てバックグラウンドレベルだという事を確認しています。それから、外部被曝に影響を与える雰囲気

線量は 0.1mSv/h 未満が野鳥の森での空間線量になっております。


おしどりマコ:分かりました、ありがとうございます。野鳥の森のダストサンプリングなどのデータはな

かったのでしょうか。


東京電力 松本氏:こちらはですね以前、マスクの運用を変えた時に発電所の各構内のですね、ダ

ストの状況を公表したデータがございますが、そちらの方に載っていると思います。


おしどりマコ:ありがとうございます。で、その傷口をサーベイした時のバックグラウンドというのは大

体どれぐらいなんでしょうか。 これはあの、5,6号機の緊急医療室で測った物ですか、Jビレッジで測

ったものでしょうか。


東京電力 松本氏:えっとー、5,6号機の緊急医療室ですので、まあ3000cpmぐらいではないかと

思いますが、ちょっと確認します。


おしどりマコ:分かりました、ありがとうございます。

SANY0126.JPGこの日もマコちゃん、しっかりぶら下がってましてん!!
今回の会見の事、マガジン9の「脱ってみる?」にマコちゃんが記事にして近々公開ですねん!!


いよいよ迫って来ましてん!4月14日に「第17回マガ9学校」が開催
されますねん!お恥ずかしながら講師はおしどりですねん!!

「〈日本の〉原発事故の話をしましょう〜福島だけの問題、福島だけの汚染じゃないよ〜!」
素敵なゲストさんもこられますねん!!

詳しくは→
「第17回マガ9学校」
 


 

おしどりの2人への「ご祝儀口座」はこちらから!

ご贔屓さま方の応援をお待ちしてます!!

 

 

 

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