東京電力福島第一原発事故はまったく収束の気配すら見せませんが、そんなさなかのきょう6月3日は、皮肉にも「原子力安全文化の日」だそうです。
鎌田慧さんは、東京新聞にコラムを連載しています。一番最近のコラムがこれ。タイトルは「無関心者の後悔」
鎌田さんをよく知る編集者は、「とてもまじめな方。自分できちんと見聞きし、体験してきたことしか、書きたくないというんだ」と言ってました。
そうなんです。今回の「マガ9学校」の打ち合わせの電話で、原発で働いている労働者や原発労働についても、語ってほしいとリクエストしたところ、「実際に原発で働いた経験はないから、そこはあまり話せない」との答えがかえってきて、びっくり。
『自動車絶望工場』が、トヨタの自動車工場で「期間工」として半年間そこで働き、その体験を綴ったルポだったことを思い出しました。(そのあたりの話については、マガ9のインタビュー記事にも書いてあります。
前回お話しした「コンピュータ監視法案」の問題はもちろん、東電福島原発事故の情報隠しや最近のニュースを考えると、通底するテーマが見えてきます。官僚による、一般国民の愚民視です。
日本全国の原発地帯をルポ 「町はなぜ原発を受け入れたのか」
日本、いや世界中が注目している福島第一原発事故は、未だ収束の目処がたっていません。
甚大な放射能物質を空に土に海に放出を続け、汚染は広がるばかりです。
このようにひとたび暴走するとまったく制御不能である原発が、日本全国に54基あります。
それゆえにこれは福島と近隣地域の問題だけではない、とも言えます。
それにしてもなぜ、このように危険な原発を地元は受け入れてきたのでしょうか?
現在、「コンピュータ監視法案」が衆議院法務委員会で審議中です。31日には採決されるとの情報もありますが、そもそも震災や原発事故の対応に追われる政権が、憲法に保障される国民の権利を侵害しかねない法案を無理に通そうとする理由は何なのでしょうか。
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